群青の住処
福岡市中央区で築40年近くのマンションをリノベーションしました.
隣地には林、200m先には都市的な街並みが望めます.北/東/南の3面から採光可能な区画となっており、外周部だけで9面の開口部【孔】が用意されていました.
また既存躯体は壁式構造で3LDKの間取りを固定するような位置に構造壁があり、住人がその間取りに合わせて生活することはあまりに窮屈な形式でした.
3LDKの間取りから壁に孔をあけたり、壁を追加したりと、8Rに細分化することとしました.新たにつくった壁と既存内部壁の孔を合わせると内部には9つの孔ができました.
内外合計で18の孔によって人間の動きによって生じる、「見え隠れする連続風景体」をつくりだしました.移動による内外の風景が移り変わり、孔の先の風景は部分でありながら全体であるような多孔質な空間となっています.
この住処で最初に決定したものは風呂の位置です.当初より外気を感じながら入浴することを視野に住処を探していたこともあり、南東の2面窓を確保した部屋を浴室としました.その部屋の窓からは隣地の山と遠くの都市の風景が見え気持ちの良い半露天風呂となっています.
本プロジェクトでは、既存壁に取りつく下地は残して利用し、躯体開口から70mmの縁を切り取り、既存下地の上から障子紙を張っています.その他の新規壁は既存下地と同じ約70mmの厚みで壁をつくり、塗装を施しました.廃棄量を最小限に抑えつつ、次の入居者が行うかもしれないリノベーションに対して、障子紙の張り替えか、既存下地まで撤去することができ、そこでの解体量も抑えることを目的としています.
(ANONIMAL design community)
期間
2024
所在地
福岡県
用途
住宅
延床面積
78.98m²
施工
ウエダホーム
写真
Yousuke Harigane
FUMI EGAMI ARCHITECTs





































